遙かなる時空の中で6 DX 【感想】有馬一
初代「遙かなる時空の中で(以降『無印』と記載します)」をプレステでプレイしてから十九年ぶり(?)にシリーズの「遙かなる時空の中で6」をプレイしました。
私は、乙女ゲームはいわゆる神視点で「攻略対象×ヒロインちゃん」を愛でるのが好きなのでそんな視点の感想になります。
※ネタバレするので、ネタバレアウトな人は見ないでね!
「アンジェリーク」がきっかけでネットの世界に飛び込んで、ファンサイトやチャット、オフ会なんかに触れた私としては、コーエー(今はコーエーテクモだけど)の出す乙女ゲームにはとても愛着を持っています。
「アンジェリーク・トロワ」のモニターに当選して、光栄本社に喜び勇んで行ったぐらいです。
「遙かなる時空の中で」は当時、なりきりメーリングリスト*1の管理や藤原鷹通さんのコスプレなんかもしていたので余計に(笑)
当時はコスプレ衣装とか自作するしかなかったので、汚れにくい、着物でもおかしくないような生地を難波の某生地屋で探したり、束帯の型紙なんてないから、図書館で調べまくって手探りで縫い、刺繍とか無理なので、ステンシルの要領で着物の柄模様の型紙作ってペンキでスプレーしたり、メガネをメガネ屋さんで特注したり……
もう我ながらかなり頑張った! って思う。
今でいう「聖地巡礼」のためにゲーム中に出てくる京都の場所を巡ったりもした。
香道や歌(短歌)も勉強した。
そんな思い入れのあるシリーズの最新作なので、期待値はかなり高かったと思う。
そしてコーエー的にリメイクしまくっているということは人気がある証拠だしと。
で。
初代から間ぶっ飛ばして6をやってみて最初に驚いたのは操作性。
戦闘スキップとかできるし!(育てたいから使わないけど)
クイックセーブとロード、既読スキップのおかげで繰り返しプレイがすごく楽そうです。
それからゲーム内容でいうと、主人公が「黒龍の神子」だということ。
無印は「白龍の神子」が主人公だったので、まさか「黒龍の神子」が主人公になるなんてと驚きました。
なるほど、無印でも最初に召喚されていたのは、黒龍の神子だったもんな。
こちらも最初に召喚されて、鬼の一族の元で暮らすことになってるし。
えっ、戦闘は「応援」するだけじゃないんだ!?
なんて色々驚いているうちに、戦闘シーンの神子の掛け声がイケボ過ぎて、「梓ちゃん、イケメーン!!」って思ってうっとりと聴いてた。
連携技のときは絶対スキップしなかった。
知らずにボタン押していてスキップしてしまったときは「えっ? 何で? どうやったらスキップしなくなるの?」と焦ったほど。
梓ちゃんの声は、斎賀みつきさんという方が担当されているとのこと。
5の黒龍の神子も担当しているようなので、5もやりたくなってきた。
ストーリー進めていても、梓ちゃんがひたむきで、頑張り屋で、可愛くて、格好良くて、あっという間に私が落とされた。
攻略対象、そりゃ梓ちゃんに惚れるわ! って感じです。
それから、鬼の一族の立ち位置というか悪役度(?)が違うような。
無印はもっと明確に「悪」だった気がするのです。
セフルとかシリンとか、京に病をばらまいたり、怨霊けしかけたり、ガンガン人殺してたような……。(ゲームやドラマCDで)
鬼の一族の特徴である「金髪碧眼」って、無印の舞台である平安時代ではかなり目立ってしまうので、迫害度が6の舞台である大正時代より酷かったんだろうと思われるので鬼の一族の荒み具合もすごかったんだと思う。
それを踏まえて、印象的なセリフはダリウス(鬼の一族の首領)の
「西洋人と容姿が近いから簡単に正体を見破られないのがまだ、救いだけど」
というもの。
「ああうん、そうだよね……」ってしみじみしちゃった。
そんなこんなで、一番最初に迎えたENDはバッドエンドでした。
期間内に行かなきゃいけない場所に、戦闘に明け暮れていたため行き忘れたという
なんともアホな理由でした。
初見なので、攻略サイトとかも全然見ずに突っ走ってたので……。
せっかく有馬さんルートに入っていたので「何やってんだ、私のバカー!」と凹みました。
翌日には気を取り直して、攻略サイト様にお世話になりつつ、有馬さん、ダリウス、秋兵さん、村雨先生と千代で悩んで悩んで……
有馬さんを最初に攻略することにしましたが。
さて、有馬さんです。
『遙かなる時空の中で6』 スペシャル映像・有馬一(CV.寺島拓篤)
だって、軍服!
だって、堅物!
だって、鈍感!
だって、凛々しいのに可愛いとか、ギャップにやられまくりだったから……。
なんて言っても立ち絵の照れ顔が超絶可愛いです(真顔)
ちなみに、画像利用について公式に確認取ったところ(昔は厳しかった)ゲーム機の機能を使用した投稿であれば問題ないとのこと。
Switchから一度自分のTwitterに投稿して利用しています。
(Twitterはマイナーカップリングの萌え語りをすることがあるために非公開にしている。そのためブログに貼り付けられない……メンドイが、今年のコナンの映画はテンション上がりそうなので仕方ない)
その後、面倒になってメモカ経由で投稿に変更。
閑話休題。
おぼろげにしか覚えていませんが、遙かシリーズは最初同じ属性(?)の八葉は同じ声優さんが声をあてていて、(無印の天の青龍は三木眞一郎さんで、2の天の青龍も同じ)途中シャッフルしだし、最近では声優交代をしていると。
これに関しては賛否両論あったようですが、私は大歓迎です。
同じキャラの声優さんは途中で変えてほしくないですが、(おっちゃん*2とか、おっちゃん*3とか、おっちゃん*4とか……クラヴィス様は仕方ないけど……)違うキャラならそのイメージに合う声優さんであれば問題ないと。
今回、有馬さんがてらしー*5だということで楽しみにしていました。
私の中では、てらしーは逢坂くん(ボーイフレンド(仮))であり、真っ黒クロエさん(ログ・ホライズン)なわけですが、とてもいい声なので、似合うだろうなーとワクワクしていました。
そしてやっぱりイイッ!!
真剣な声も、ちょっと照れた声も、自信なさげな声も……
合ってた! かっこよかった!! 可愛かった!!!
寺島さん、素敵な有馬さんをありがとうー!!
有馬さんルートでの、神子への気持ちの遷移は、
『不審人物 → 護衛対象 → 妹(庇護対象) → 同志 → 愛しい人』
こんな感じですが、恋に落ちてからもストイックに梓ちゃんの幸せだけを願って行動しているところが、本当に尊敬する。
愛しているし、本心では離したくないけど、梓ちゃんがこの世界に来た最初の方で「帰りたい」と言っていたから、自分の気持ちは気づかせないよう気をつけて、梓ちゃんを梓ちゃんの世界へ帰すために、命をかける。
なんて、いい男なんだ……。
まぁ、有馬さんが梓ちゃんを特別に想っているなんて、梓ちゃん以外の誰もが気がついていたことですけど。
まだダリウスルートとかやってないけど、ダリウスだと、元の世界に戻してあげようなんて思わないんじゃないの?
「帰してあげられなくてごめんね。君を離したくないんだ」
とかなんとか言って、囲い込んで囲い込んで、愛しているんだ、傍にいて欲しいんだと、愛を囁きまくって、梓ちゃんに「帰りたい」って言わせないように持っていきそう。
ダリウスルートやって、全然違ったら謝る!
そう言えば、コミカライズ版では有馬さんとダリウスと梓ちゃんの三角関係ルートだとか。
最後はどっちENDかわからないような終わり方(多分ダリウスルート)で、曖昧すぎてあまり評判は良くないよう。
無印のときは、アクラムに惚れてからの頼久現代ENDだった気がするけど、本引っ張り出さないと覚えてないな……。
鷹通さんがイケメン過ぎて、あかねちゃんが他の人を好きだと気がつくと想いも伝えず身を引いたから、悲しくて一読して封印したっけ……。
コミカライズは、推しENDじゃないとイマイチだと感じてしまうもんなー。
アンジェリークも、ランディENDでがっかりした思い出。
話は戻して、有馬さんルートのお話。
有馬さんは上京する前から蛇神に目をつけられていたようで、黒龍の神子を狙っている蛇神をなんとかしようとして蛇神の罠にひっかかり時空に囚われてしまいます。
梓ちゃんは彼の部屋で躯のようになっている有馬さんを発見し、黒龍に導かれて有馬さんの元に行くのですが、その時「少なくとも50回はお前からの電話を毎朝受けていたぞ」と言った有馬さんにぽかーんとしてしまいました。
日が変わる瞬間に同じ日の朝に引き戻されてしまうという気が狂いそうになる日々を、梓ちゃんのために蛇神をなんとかしようと毎日毎日あがいてたってことですか?
50日間も?
なんて強い人なの?
51日目の朝、いつもと違う受け答えをした梓ちゃんからの電話にとても戸惑った反応をしていたけど、どんな気持ちだったのか……。
二人で蛇神を退けて、「ふたりで明日を迎えるまでは一緒にいます」と言われた時の有馬さんの気持ちは……。
それにしても、梓ちゃん可愛すぎるやろ。好きだ。
正しい時間軸に戻って、朝一で梓ちゃんの様子を確かめに来た有馬さんは……
九段さんが来なければ、ナニしてたんですか!?
ぎゅーっとしちゃっても全然良かったんですけどねー!?
なんなら、不埒なことしちゃって良かったんですよー!?
まぁ、ますます梓ちゃんに惚れてしまった有馬さんは、梓ちゃんの幸せのために、帝都の平和を守り、一刻も早く神子としての役目から開放して、故郷に返してあげようと決意を新たにするんですが……
うあああ、真面目かっ!
違うんだよ……梓ちゃんはそう望んでないんだよ……。
鈍い、鈍いよ、有馬さん。
そして、男前すぎるよ……。
凌雲閣での禍津迦具土神(まがつかぐつちのかみ)との戦いの前の精鋭分隊辞職宣言からの説得、出動宣言とかもうゾクゾクしました。
大神隊長(サクラ大戦)の「大神華撃団 出撃!」に通じるものがある、この凌雲閣でのシーンを、
梓ちゃんが禍津迦具土神に連れ去られる時や、救出作戦での有馬さんの必死さを、
餞別に授与されたばかりの勲章を渡し、お別れの握手を求め、梓ちゃんを笑顔で送り出そうとして「ちっとも嬉しくない」って梓ちゃんを泣かせたヘタレさを、
後にこんな風に九段さんに語らせる最終決戦での(梓ちゃん以外の)みんなの前での大告白シーンを、
そしてエンディングの有馬さんの愛の告白(ダミーヘッドマイク使用!)シーンを、
ぜひぜひ、ゲームをプレイして悶て欲しい!!!!
早期予約特典の「甘美ナル婚約 (エンゲージ) 」もぜひ観て欲しい。
きっと、あとでダウンロード販売されると思うんだ……そのときにぜひ。
もう本当に、久しぶりにゲーム機で乙女ゲームしたけど、買ってよかった。
「その先の未来へBOX」買って良かったよー!!
フルボイス最高ー!!
遙かやっぱ好きー!!
私、フルコンしたらドラマCD聴くんだ。
……ということで、遙かなる時空の中で6は大当たりでした。
フルコンして、幻燈ロンドプレイして、ドラマCD聴くのが楽しみです。
主人公に惚れることができる乙女ゲームって最高だなー。